当社グループは、創業370周年を迎える2036年3月期までを対象とする10年間の長期ビジョン「YUASA vision 370」の達成に向け、2031年3月期までの5か年を対象とする中期経営計画「Reborn 2031」を推進しています。

長期ビジョンの前半期にあたるこの5年間は「攻めるための基盤強化」を行う期間と位置づけ、「事業基盤」「人財基盤」「経営基盤」の強化に向けた取り組みを推進してまいります。

特に「事業基盤の強化」においては、当社グループ全体の「成長性・収益性・効率性」の向上をテーマに取り組んでまいります。

まず、「成長性」の確保に向け、海外戦略における事業・人財両面での基盤整備を進めてまいります。タイでの当社の総合力を活かした事業・拠点戦略の取り組みをASEAN・インド・北米をはじめとした他国に水平展開するとともに、国内既存事業で培ったビジネスプラットフォームの海外展開を強化いたします。これらの取り組みを通じ、2031年3月期に海外売上高400億円、2036年3月期には1,000億円の規模に伸長させることを目標としています。

また、「収益性」の向上に向けては、当社独自の「つなぐ」機能と、YUASAグループ各社および取引先ネットワーク等からなる「総合力」の発揮を通じた社会課題の解決に取り組むことで、当社グループ独自の付加価値を創造し収益性を高めてまいります。定量目標として2031年3月期に「経常利益額:200億円以上」を達成し、その先の「傾斜角の高い成長」につなげてゆきます。

さらに、「効率性」の向上を図る指標として、資本効率の向上と規律ある成長投資を推進する観点から新たにROIC(投下資本利益率)を重要KPIに位置づけました。2031年3月期のROIC水準「8.0%以上」を目標とすることと併せ、資本コスト(WACC)の低減に向けた取り組みを通じエクイティスプレッドがプラスの状態を維持・向上させ、企業価値の最大化を目指してまいります。

株主還元方針においては、新たに「累進配当(原則減配なし)」の方針を導入いたしました。加えまして、株主還元率35%以上・株主資本配当率(DOE)3.5%以上をKPIとして掲げ、安定的な株主還元を継続してまいります。

今後とも、変わらぬご支援を賜りますよう衷心よりお願い申し上げます。

代表取締役社長田村 博之